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マンガン欠乏症 | |||
通常の食生活であればマンガンが欠乏することはほとんどありません。マンガンが欠乏したときにどのような症状が出るのかは、まだ明確になっているわけではありません。ラットや鶏などの動物実験での欠乏症の報告例は多いのですが、人での報告例は少ないです。以下に一例を掲載します。
マンガンの体内での役割から、マンガンが欠乏すると次のような影響が出るのではないかと推測されています。 ・骨の発育不全 ・性機能の低下(不妊症・精子欠乏症) ・運動機能の低下 ・中枢神経障害 ・糖尿病になりやすくなる ・皮膚疾患 |
マンガン過剰症 | |||
マンガンは経口摂取では吸収率も低いことから過剰症の報告例も多くは有りません。一方マンガン鉱山など粉塵による気管からの吸入が多い現場では、多くの過剰症例が報告されています。過剰症にはパーキンソン病に類似の中枢神経障害やマンガン肺炎などが報告されています。 パーキンソン病類似の中枢神経障害ではパーキンソン病と同様、中脳の脳黒質、大脳基底核の線状体および淡蒼球におけるドーパミン系異常や、基底核におけるドーパミン、その他の化学伝達物質の著名な減少が見られます。治療にはL-ドーパミンの投与が効果的です。症状は以下のように段階的に進行します。
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参考文献
サプリメントデータブック よくわかる栄養学の基本としくみ 身体に必要なミネラルの基礎知識 医療従事者のためのサプリメント・機能性食品事典 日本人の食事摂取基準〈2010年版〉 |
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text by 2014/04/25 |
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