ビタミネ





HOME >> ミネラルTOP >> 主要ミネラル >> カルシウム欠乏症・過剰症
サイトマップ

カルシウム欠乏症・過剰症




カルシウム欠乏症

カルシウム不足について


体内カルシウムの99%は骨や歯などの硬組織に貯蔵されています。 血液中のカルシウム濃度が低下した場合、副甲状腺ホルモンのパラトルモンが分泌され、 骨から血中へのカルシウムの溶出を促し、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進させ、血中カルシウム濃度が上昇するように働き、 絶えず一定の濃度になるよう調節されています。またパラトルモンはビタミンDを非活性型から活性型へと変化させます。この活性型ビタミンDも骨から血中へのカルシウムの溶出と、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進させ、さらに小腸でのカルシウムの吸収を促進させます。

このようにカルシウムの少ない食事を摂取しても調節機構が働いているためすぐに欠乏症がおきることはないといわれています。ただカルシウムの不足した食生活が長期に及ぶと、骨から血中へのカルシウムの溶出が進み、次第に骨が脆弱化して行きます。

骨粗鬆症を予防するには


骨粗鬆症を予防するには、若い時期にしっかりと骨量を確保することが大事です。 骨は20歳代まで成長するのでその間しっかりと最大骨量を確保し、 30歳代で骨の成長は止まりますが、カルシウム摂取を心がけて骨密度の高い骨を維持することで、40歳代からのカルシウムの減少に十分に備えることが出来ます。食事摂取基準でも12〜14歳の男女のカルシウムの推奨量が一番高く設定されていて、この時期が特にカルシウムをしっかりと摂取して骨量を確保することが重要であることを物語っています。

カルシウムの減少というのは誰しも避けて通ることは出来ません。 この時に骨密度が低いと、カルシウムの減少により骨粗鬆症になりやすくなってしまいます。

また骨粗鬆症は男性より女性の方が割合が多く、 これは骨粗鬆症の引き金と考えられている女性ホルモンのエストロゲンの生産量が 閉経と共に低下することが一因と見られています。エストロゲンには骨量の減少を抑える働きがあるといわれています。

情緒不安定


カルシウムは情報伝達にも関与しています。神経細胞内を電気信号が通過し、次の神経細胞に伝えられることで情報は伝達されていきます。ただしこの神経細胞同士には隙間(シナプス)があり、そのままでは電気信号は次の神経細胞にまでつながりません。そこでどうするかというと、まずは神経末端に電気信号が伝わった際にカルシウムイオンが取り込まれます。このカルシウムイオンが神経細胞内のカルモジュリンと反応すると神経伝達物質が放出され、次の神経細胞へと電気信号が伝わっていきます。このようにカルシウムイオンは神経の伝達に重要な役割を担っています。

上記でも述べましたがカルシウムが不足しても通常であれば調節機構により細胞内外や血中のカルシウム濃度は一定に維持されます。したがってカルシウムの摂取不足によりこうした欠乏症に陥ることはまれです。むしろ調節機構である副甲状腺の異常やビタミンDの摂取不足によりカルシウムの調節機構が乱れることでカルシウムが関与する生理作用に影響がでてくることがあります。情報伝達に乱れが生じると情緒不安定や認知障害、うつ病などの症状があらわれます。よくカルシウムが不足するとイライラするといわれていますが、この情緒不安定という症状からイライラするといわれるようになったものと考えられます。

筋肉のけいれん


カルシウムは筋肉の収縮にも関与しています。筋肉を収縮させろという電気信号が運動神経を伝って筋肉までくると、筋小胞体の中のカルシウムイオンが筋繊維内に放出され、それが筋肉の収縮を抑制するトロポニンと呼ばれるたんぱく質と結合すると、抑制効果がよわまり、筋肉は収縮します。このようにカルシウムイオンの働きにより筋肉は収縮するわけです。

上記でも述べましたがカルシウム濃度の調節機構である副甲状腺の異常やビタミンDの不足によりカルシウムイオンの濃度に乱れが生じると筋肉の収縮機能にも影響が生じ、筋肉のけいれんなどの症状が現れます。



カルシウムの必要量、推奨量は?

カルシウム不足によりカルシウム欠乏症に至らないためにも、まずは1日に必要なカルシウムの量はどの程度なのかを知っておくことも大切です。カルシウムは乳幼児期から思春期が特に必要量も多くなります。カルシウムの推奨量は男女とも年齢とともに増加していき、最も吸収され骨への蓄積量も最大になる12〜14歳の時期に、日本食事摂取基準では男性は1000咫⊇性は800咾離ルシウムを摂取することを推奨しています。18〜29歳の成人では男性は推奨量は800咾如⊇性は650咾板蠅瓩蕕譴討い泙后カルシウムの必要量についてはカルシウムの食事摂取基準、一日の必要量、推奨量、上限量は?で詳しく解説しています。

カルシウムの1日の推奨量



カルシウムの多い食品は

カルシウムは乳製品に多く含まれる


カルシウムが欠乏しないよう食品からしっかりと摂りたいなら多く含まれる食品を知っておくことも重要です。カルシウムは乳製品に多く含まれていてまたほかの食品よりも吸収率が高いので特に摂取しやすい食品群だといえます。牛乳のほか加工食品であるチーズやヨーグルト、脱脂粉乳などにも多く含まれます。

牛乳はカルシウムの多い食品

干しエビや煮干し、丸ごと食べれる魚にも


乳製品以外にも干しエビや煮干し、めざしといったた乾物、干物にも多くのカルシウムが含まれます。これらは少量でもたくさんのカルシウムを摂取することができます。またどじょう、ししゃも、あゆ、ワカサギといった骨まで丸ごと食べれる魚もたくさんのカルシウムを摂取できます。

干しエビはカルシウムの多い食品

その他カルシウムの多い食品


ほかには大根の葉やケール、水菜といった野菜もカルシウムが豊富で量も取れるのでお勧めです。カルシウムが多く摂れる食品についてはカルシウムの多い食品・食べ物と含有量一覧で詳しく解説しています。

大根の葉はカルシウムの多い食品



カルシウム過剰症

高カルシウム血症


1日当り3g以上のカルシウムを長期間摂取した場合、 高カルシウム血症を発症する危険性が高くなります。 高カルシウム血症の代表例は腎尿細菅結石で、これはカルシウムのほかシュウ酸と食物繊維を大量に摂取した場合に、泌尿器系の結石が見られるという症状です。

マグネシウム欠乏症


カルシウムばかりを大量に摂取してしまうとマグネシウムとのバランスが崩れ、 マグネシウム欠乏症の発症へとつながります。

他ミネラルの吸収抑制


カルシウムを過剰に摂取すると鉄や亜鉛、マグネシウムやリンなどのミネラルの吸収を抑制・阻害することがわかっています。



カルシウムの耐用上限量について

日本食事摂取基準ではカルシウムの耐用上限量は2,500mg/日に設定されています。これは信頼度の高い報告であるカルシウム・アルカリ症候群の症例報告のデータをもとに策定されています。カルシウムアルカリ症候群とは牛乳と炭酸カルシウムの大量摂取により高カルシウム血症を引き起こす症状です。この症例でのカルシウムの摂取の範囲が2.8〜16.5g/日だったので、3.0咾鮑把齋鮃障害発現量とし、そこに不確実性因子をかけ、1日の耐用上限量を2.5g(2500咫砲叛瀋蠅靴討い泙后この量に至るのは通常の食生活であればまずまれですが、サプリメントなどで大量摂取している場合には注意が必要です。






参考文献
「ビタミン伝説」の真実
サプリメントデータブック
栄養科学シリーズNEXT 生化学
身体に必要なミネラルの基礎知識
日本人の食事摂取基準2010年版
日本人の食事摂取基準2015年版



主要ミネラルの欠乏症・過剰症








ページTOPへ
最終更新日 2016/10/08
公開日 2005/12/15






主要ミネラル









since 2003/07/21
Copyright(C)2003 kain All Rights  Reserved