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五訂増補日本食品標準成分表とは | |||
日本食品標準成分表は文部科学省・科学技術学術審議会・資源調査分科会が公表しているもので、2000年11月22日に発表された「五訂日本食品標準成分表」に一部見直しを行い、2005年3月22日に「五訂増補日本食品標準成分表」が発表されました。五訂から五訂増補への主な変更点は以下の通りです。
この中でも特筆すべきは2番についてでしょう。1番については掲載食品数が5食品減って1食品増加したことで1882食品から1878食品になりました。1982年に発行された四訂から五訂への改定では1621食品から1882食品へと大幅に増加しましたが今回は微減と小幅な改正にとどまっています。 |
ビタミンAとビタミンEの項目の変更 | |||
五訂増補成分表で変更した収載成分項目について
■ ビタミンAについて まずビタミンAについてはレチノール当量の計算方法を厚生労働省が発表している「食事摂取基準2005年版(くわしくはこちら)に合わせてβ-カロテン当量に1/6乗じて求めるやり方から1/12乗じる方法へと変更しました。それからこれまでのβ-カロテン当量の表示に加えて、β-カロテン当量を求める式で使われるα-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン(カロテノイドの一種)も合わせて掲載しています。この式ではα-カロテンとクリプトキサンチンはβ-カロテンの半分のビタミンA活性を持ち合わせている物として計算しています。 β-カロテン当量(μg)=β-カロテン(μg)+1/2α-カロテン(μg)+1/2クリプトキサンチン(μg) ■ ビタミンEについて ビタミンEについてはこれまでα-、β-、γ-、δ-トコフェロールから求められていたα-トコフェロール当量について「食事摂取基準2005年版」がα-トコフェロール単体の数値の表示へと掲載方法を変更したため、五訂増補版ではα-トコフェロール当量ではなく、α-、β-、γ-、δ-トコフェロール単体での表記へと変更しました。ちなみに食事摂取基準2005年版がα-トコフェロール単体へと表記を変更した理由は、血液や組織中に含まれるビタミンE同族体の大部分がα-トコフェロールであるためです。α-トコフェロール当量についての計算式は以下になります。 α‐トコフェロール当量(mg) = α‐トコ(mg) + 40/100 β‐トコ(mg) + 10/100 γ‐トコ(mg) + 1/100 δ‐トコ(mg) |
参考文献
日本人の食事摂取基準〈2005年版〉 五訂増補食品成分表〈2010〉 五訂増補日本食品標準成分表(文部科学省サイト内) |
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text by 2010/08/05 |
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