魚介類の中でもからすみやたらこ、キャビアやイクラなど魚の卵巣や卵を利用した食品に特に多くのパントテン酸が含まれます。
食品一単位あたりでパントテン酸の含有量が高いのはからすみ、たらこ、うなぎ、からしめんたいこ、あわび、にじます、するめなどです。
肉類では牛、豚、鶏ともに肝臓に非常に多くのパントテン酸が含まれます。
種実類では100g辺りでみるとバターピーナッツや落花生、ひまわりの種にパントテン酸が多く含まれますが、一回に取る量がそれほど多くはないので、摂れるパントテン酸の量も限られてきます。
きのこ類も全版にパントテン酸が多く含まれる食品群です。なかでもひらたけやまつたけ、えりんぎはパントテン酸の含有量も多く量も取りやすい食品です。
卵もパントテン酸が多く含まれている食品です。パントテン酸の大部分は卵黄部分に含まれていて卵1個のうち卵黄部分(18g)には0.70mg含まれているのに対し、卵白部分(31g)には0.06mgしか含まれていません。
その他の食品では糸引き納豆やアボガド、脱脂粉乳にパントテン酸が多く含まれます。糸引き納豆やアボガドは量も摂りやすくパントテン酸を摂取しやすい食品です。
パントテン酸は最初でも書いたとおり、植物性食品、動物性食品に幅広く含まれる栄養素で、様々な食品から取れることから欠乏することのほうがまれです。食品群で見ると特に肉類や魚介類、種実類やきのこ類、卵類などに多く含まれますが中でも動物の肝臓や魚の卵、卵巣を利用した食品、鳥の卵の卵黄部分非常に多くのパントテン酸が含まれます。