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リン欠乏症・過剰症


リン欠乏症

リンはすべての食品に含まれているので、普通の食事をする健常者であればリン不足が見られることはありません。 リン不足が見られるのは、腎臓機能障害によるリン再吸収低下、糖尿病性ケト酸血症、低リン血症性くる病などを示すファンコニ症候群のような代謝性または遺伝性疾患を有している個人の場合です。他にもアルミニウムやマグネシウムを大量に含む胃薬(制酸剤)を摂取した場合にも、リン不足が観察されています。

リンの欠乏症には食欲不振や体重減少、骨軟化症、くる病、胸郭の変形、筋萎縮、溶血性貧血などがあげられます。


リン過剰症

骨成長不全
現在の日本の食生活では加工食品の利用増加に伴い、食品添加物として利用されている各種リン酸塩の摂取が増大している可能性が指摘されています。リンを過剰に摂取すると、骨成長不全などを引き起こします。

腎不全
腎機能が正常なときは高濃度のリンを摂取すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌の亢進が起こり、腎臓でのリンの吸収が抑制されて血中のリン濃度が正常範囲に維持されます。リンの過剰摂取が長期にわたると、副甲状腺ホルモンの過剰分泌を起因として腎不全を引き起こします。

副甲状腺ホルモンの働き
・リンの腎臓での吸収の抑制
・カルシウムの腎臓での再吸収の促進
・骨の再吸収(骨組織破壊)による血中カルシウム濃度の上昇

腎臓結石への影響
食品添加物や清涼飲料に含まれるリンを一度に大量に摂取すると、健康に好ましくない影響が出ると考えられています。腎臓結石を経験した人を対象に、リンが含まれる清涼飲料を制限した場合、制限しなかったグループと比べて、3年間の腎臓結石の再発が有意に減少したとする報告があります。リンを含む清涼飲料の大量、急激な摂取が、シュウ酸カルシウム結石形成に関係する尿中の危険因子の変化を引き起こすとされています。

低カルシウム血症
リンの過剰摂取は腸管におけるカルシウムの吸収を抑制させることから、リンを含む清涼飲料の摂取が、低カルシウム血症の悪化の危険因子となることも知られています。

リンとカルシウムのバランス
リンに対してカルシウムの割合が低い場合には、成人女性では血中の副甲状腺ホルモン濃度が上昇し、骨の再吸収(骨破壊により血中カルシウム濃度上昇)が上昇して、骨の再形成(血中からのカルシウムの取り込みにより骨密度上昇)が低下することが報告されています。また閉経後の女性では骨密度とカルシウム/リン比に正の相関関係があることもデンマークにおける調査で報告されています。このことから性及び年齢によってはカルシウム/リン比の低い食事が、骨量の減少を招く可能性があることが指摘されています。カルシウムとリンの血中バランスは3対10〜7対10が正常範囲とされています。







参考文献
基礎栄養学
基礎栄養学 スタンダード栄養・食物シリーズ
基礎栄養学 健康・栄養科学シリーズ
日本人の食事摂取基準〈2010年版〉



主要ミネラルの欠乏症・過剰症






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text by 2012/06/20






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