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亜鉛の発見の歴史、名前の由来




亜鉛の名前の由来

亜鉛は英語とフランス語ではzinc、ドイツ語ではzinkと表記されます。由来はドイツ語で金属を意味するzink(e)からきているといわれていますが、理由についてはよく知られていません。日本語の亜鉛は江戸時代中期の漢方医の寺島良安が「見た目が鉛に似ている」ということから命名したという説があります。



亜鉛の発見の歴史

亜鉛は古くから知られており、古代ローマの博物学者のプリニウス(1世紀)が外傷や目のただれに亜鉛化合物を配合していたことが記されています。金属としてのzinkという言葉が最初に使われたのはスイスのパラケルスス(16世紀)で、銅の粗悪品という意味で用いられていました。18世紀にはいってからヘンケル(1678〜1749)により亜鉛が単体で分離されました。

1922年にはベルゾンとベルトランが動物実験で亜鉛を加えた飼料と加えない飼料で飼育したところ、加えた方が25〜50%長生きしたことから亜鉛の必須性を最初に示しています。



亜鉛欠乏症の発見

動物での亜鉛欠乏症の発見


動物実験では1934年にエルビエムとハルトが、ラットに亜鉛欠乏食を与えたところ成長が悪くなり脱毛が起こることを発見しています。

子供での亜鉛欠乏症の発見


亜鉛の欠乏症が最初に見られたのはイランで1961年のことです。成長遅延の子供が多く発見され、調べたところポテトやミルク、イーストを使わないパンのみの食生活が原因でした。栄養失調により身長が低いほか、貧血や性機能の低下なども見られました。毛髪を調べたところ亜鉛の量が低いことがわかり、亜鉛を補給してやることでこれら症状は改善していきました。亜鉛不足が見られる大きな原因は彼らの食事の多くに亜鉛の吸収を阻害するフィチン酸がたくさん含まれていたことが原因です。フィチン酸はパンなどの小麦粉製品や穀類、豆類に多く含まれます。これらが大半な食生活が亜鉛の欠乏を招いたわけです。

またエジプトでも同様な症状の子供たちが多く見つかり、亜鉛の含有量の多い肉類を取り入れたメニューをとらせたところ症状は改善していきました。

成人での亜鉛欠乏症の発見


成人での欠乏症は1975年に高カロリー輸液のみから栄養補給をしてる患者から亜鉛の欠乏症が見られたことで発見されました。当時は微量栄養素の存在が知られていなかったため、高カロリー輸液に亜鉛などの微量栄養素が入れられていなかったことが原因です。高カロリー輸液のみの栄養補給患者からは亜鉛だけでなく様々な微量栄養素の存在の必要性が確認されています。現在では高カロリー輸液には亜鉛、鉄、銅、マンガン、ヨウ素などの微量栄養素は必ず含むようになっています。






参考文献
サプリメントデータブック
基礎栄養学 健康・栄養科学シリーズ改訂第5版
基礎栄養学 (スタンダード栄養・食物シリーズ)第3版






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公開日 2016/12/31






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