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塩(えん)って何、酸と塩基の違いについて


塩(えん)って何?

塩(エン)って何? ここでいう塩はしおとは読まずにえんと呼びます。塩とは酸由来のアニオンと塩基由来のカチオンがイオン結合したものです。これだけではぜんぜんわからないという方もおられるかと思います。まず酸とは何なのか、塩基とは何なのかについて説明します。まず酸からですが、カルボン酸を例に見ていきましょう。カルボン酸とはカルボキシル基をもつ分子のことです。カルボキシル基は解離すると水素イオンを放出し自身はアニオンになります。アニオンとは電子を受け取ってマイナスの電荷を持ったイオンのことです。下の図でRは基本骨格を表します。有機分子は基本骨格とカルボキシル基などの置換基から構成されます。




イオンとは何か

ここでさらにイオンって何って思われる方もいるかもしれません。イオンについて説明するにはまずは原子の説明が必要です。原子は電気的にプラスを帯びた原子核とマイナスを帯びた電子から構成され、この原子核と電子の電荷は符号が逆で絶対値が等しくなるので、原子自体は中性になります。原子から電子が一部飛び出すとマイナスの電荷が減るので結果原子はプラスになります。逆に電子が加算されるとマイナスの電荷が増えるので結果原子はマイナスになります。このように電子の授受により原子の電荷がプラスかマイナスに触れた状態をイオンといいます。




酸とは何か

では酸の話に戻りますが、なぜ水素イオンを放出すると分子はマイナスの電荷を帯びたアニオンとなるのでしょうか。水素イオンは電子が一つ少ない状態でプラスの電荷を帯びています。残された側は電子を一つ余計に持っていることになりアニオンとなってしまうわけです。このように水素イオンを放出し、アニオンとなってしまうものを酸といいます。



塩基とは

では塩基とは何でしょうか。アミンを例に見ていくことにします。アミンとはアミノ基を持つ分子のことです。アミノ基は水素イオンを受け取るとカチオンとなります。カチオンとは電子が奪われてプラスの電荷を持ったイオンのことです。なぜ水素イオンを受け取るとプラスの電荷を帯びたカチオンとなるのでしょうか。水素はすでに述べましたが電子が一つ少ないためプラスの電荷を帯びたイオンとなっています。この水素イオンが分子と結合するとその分子自体も電子が一つ少ないプラスの電荷を帯びたイオンとなります。このため水素イオンを受け取るとカチオンとなるわけです。このように水素イオンを受け取ってカチオンとなる分子を塩基といいます。



ここまで来ると最初の塩とは何かの説明が理解しやすいかと思います。酸由来のアニオンと塩基由来のカチオンがイオン結合すればそれが塩(えん)なのです。






参考文献
有機化学 (わかる化学シリーズ)


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text by 2015/09/27






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