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脂質について4(糖脂質)


糖脂質の働き

今回は前回取り上げたリン脂質と同じ複合脂質である糖脂質についてみて行きます。糖脂質は全身の組織に存在しますが、特に脳や脊髄の神経組織の細胞膜の表面に多く存在していて、細胞同士の認識や結合、生理活性物質のレセプター(刺激の受容体)として働きます。

糖脂質は単糖(主にガラクトース)が単純脂質のトリアシルグリセロールの中間体であるジアシルグリセロールやモノアシルグリセロール(詳しくは脂質について2(単純脂質)を参照)、もしくはセラミド(詳しくは脂質について3(リン脂質)を参照)と結合した脂質で、同じ複合脂質であるリン脂質とよく似た構造をしています。大きな違いはリン脂質の場合はリン酸基が、糖脂質の場合は単糖が結合する点です。

糖脂質グリセロ糖脂質脂肪酸とグリセロールに単糖が結合
スフィンゴ糖脂質脂肪酸とスフィンゴシンに単糖が結合
硫脂質アミノ脂質、硫化脂質


糖脂質の両親媒性

糖脂質もリン脂質と同様水と油をなじませる性質である両親媒性があります。疎水性が高いのは脂肪酸やスフィンゴシンなどの部分で、親水性が高いのは水酸基(-OH)が多い単糖の部分になります。


グリセロ糖脂質

グリセロ糖脂質はグリセロールを1分子以上含む糖脂質です。代表的なのは単純脂質であるジアシルグリセロールに単糖またはオリゴ糖が結合したものです。リポたんぱく質を構成する成分で、生体膜に多く存在します。




スフィンゴ糖脂質

スフィンゴ糖脂質とはスフィンゴシンに長鎖脂肪酸がアミド結合してできる化合物セラミドに単糖(主にガラクトース)が結合したものです。スフィンゴ糖脂質は大きくセレブロシドと、ガングリオシドに分類できます。

■ セレブロシド
セラミドに単糖(主にガラクトース)が結合したスフィンゴ糖脂質で、ガラクトースを含む物はガラクトセレブロシドともいいます。脳や神経細胞に多く含まれ、血清や脾臓にも存在します。神経細胞のミエリン鞘にある脂質の15%はこのガラクトセレブロシドになります。



■ ガングリオシド
セラミドにオリゴ糖が結合したスフィンゴ糖脂質です。オリゴ糖とは単糖が2〜10個結合してできる化合物です。セレブロシドと同様、脳や神経細胞に存在します。






参考文献
基礎栄養学
栄養・健康化学シリーズ 生化学
わかりやすい生化学
有機化学 (わかる化学シリーズ)


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text by 2009/04/10






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