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葉酸の食事摂取基準、一日の必要量、推奨量、上限量は?




葉酸の成人推奨量

葉酸の1日の推奨量は成人男女ともに240μg(マイクログラム)です。年齢とともに推奨量は増加していき、15〜17歳で250μgでピークとなり、その後18歳以降は240μgとなります。推定平均必要量や推奨量、上限量は男女による違いはありません。ただし女性は妊娠期と授乳期には付加量が設定されています。


葉酸の年代別食事摂取基準

年齢 男性(μg) 女性(μg)
推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量 推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量
0〜5 (月) - - 40 - - - 40 -
6〜11 (月) - - 60 - - - 60 -
1〜2 70 90 - 200 70 90 - 200
3〜5 80 100 - 300 80 100 - 300
6〜7 100 130 - 400 100 130 - 400
8〜9 120 150 - 500 120 150 - 500
10〜11 150 180 - 700 150 180 - 700
12〜14 190 230 - 900 190 230 - 900
15〜17 210 250 - 900 210 250 - 900
18〜29 200 240 - 900 200 240 - 900
30〜49 200 240 - 1000 200 240 - 1000
50〜69 200 240 - 1000 200 240 - 1000
70以上 200 240 - 900 200 240 - 900
妊婦(付加量) +200 +240 - -
授乳婦(付加量) +80 +100 - -

※参考 厚生労働省発表 日本人の食事摂取基準(2015年版)
      各指標の見方について



不足に気を付けた方がいい人

妊娠や成長期の子供


葉酸は細胞分裂を助け、新陳代謝や十分な成長をはたすのに大きな役割をにないます。成長期の子供や妊婦のように、成長著しく、細胞分裂が盛んな時期には特に必要とされる栄養素です。妊婦については後述で詳しく解説します。

アルコールの大量摂取


アルコールは大量に摂取すると葉酸の小腸での吸収や腎臓での再吸収を抑制してしまうことが知られていて、大量摂取する場合は葉酸が不足しないようしっかりと葉酸を摂ることも大切です。

薬の影響


ある種の抗てんかん薬には葉酸の血中濃度を低下させてしまうものもあるので注意が必要です。また関節リウマチ剤のメトトレキサートにも葉酸の働きを阻害して葉酸欠乏症を起こしやすくなるため、しっかりと葉酸を摂取することが大切です。



上限量はプテロイルモノグルタミン酸値

葉酸の上限量はサプリメントなどに含まれるプテロイルモノグルタミン酸型の葉酸での数値です。大半の食品にはプテロイルポリグルタミン酸が含まれていて、体内での利用率は食品ごとに異なりますが、プテロイルモノグルタミン酸と比べると平均してその利用率は50%ほどです。

上限量はプテロイルモノグルタミン酸を対象として定められたもので、食品に含まれるプテロイルポリグルタミン酸を対象としたものではありません。プテロイルモノグルタミン酸では過剰摂取により健康障害を引き起こすことが報告されているため、サプリメントなどに含まれるプテロイルモノグルタミン酸には上限量が定められているわけです。プテロイルモノグルタミン酸の過剰摂取については詳しくは葉酸過剰症、過剰摂取で見られる症状で解説しています。葉酸の種類については葉酸の構造と種類で解説しています。



妊娠中の付加量

妊娠中に発症した巨赤芽球性貧血は、妊娠終了とともに自然と治ることから、妊娠中は葉酸の必要量が増加すると考えられています。ある実験では妊娠中に通常の食事を摂取している群に100μgのプテロイルモノグルタミン酸を投与したところ、赤血球中の葉酸濃度が適正レベルを維持したと報告しています。日本食事摂取基準ではこのデータを参考に妊娠中の付加量を設定しています。まずこの数値を食事性葉酸の量に換算し、200μgを妊娠中の推定平均必要量の付加量と定め、その数値に1.2倍した240μgを推奨量の付加量としています。



妊娠前、妊娠初期は特に多めに

妊婦の場合、葉酸の欠乏が胎児の神経管閉鎖障害の発症の要因の一つとなるため、予防のためにしっかりと葉酸を摂取することが推奨されています。胎児の神経管は受胎後28日で閉鎖しますが、この過程で異常が発生することで神経管閉鎖障害が起こるため、妊娠前から葉酸を摂取することが推奨されています。その推奨量は通常の推奨量(240μg)に付加してプテロイルモノグルタミン酸でプラス400μgとされています。これは食事性葉酸に換算すると800μgになります。

プラス400μgを摂取する期間は厚生労働省によると妊娠前1ヶ月から妊娠後3ヶ月の間としています。この間は推奨量の240μgに加え、栄養補助食品などで400μgの葉酸の摂取を推奨しています。この期間が終われば妊娠中は推奨量の240μgに付加量の240μgの合計480μgが推奨量となります。



授乳中の付加量は

授乳中は母乳として体外に流出する葉酸の量をまず算定し、その量を食事から摂取する場合はどの程度必要となるかを計算して、推定平均必要量の付加量を+80μgに、推奨量の付加量を+100μgに設定しています。






参考文献
日本人の食事摂取基準〈2015年版〉
よくわかる栄養学の基本としくみ
新赤本第6版家庭の医学
医療従事者のためのサプリメント・機能性食品事典









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最終更新日 2016/11/25
公開日 2004/06/26






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