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ビタミンK欠乏症・過剰症




ビタミンK欠乏症

血液凝固の遅延
血液凝固の反応過程には14の因子が関与していて、これら14の因子は段階的に作用しながら血液凝固の反応を進めていきます。もしこの14の因子の一部で十分に作用が働かなくなると血液凝固の反応自体に遅延などの影響でてきます。ビタミンKは14個の因子のうち4つの因子の活性化に関与します。ビタミンKが不足すると4つの因子の活性化に影響が出て、血液凝固の遅延が発生し、血が固まりにくくなります。ビタミンKの血液凝固への関与については詳しくはこちらで解説しています。

通常の食生活なら欠乏することはない
ビタミンKには植物の葉緑体で作られるビタミンK1と微生物により作られるビタミンK2があります。ビタミンK2は腸内細菌でも作られ、通常の食時量での体内での合成量は1日に1.0mg〜1.5mgと見積もられています。通常の食事で体重1kgあたり0.8〜1.0μgの量でビタミンKを摂取し続けると、潜在的なビタミンK欠乏症に陥る危険性があるといわれているので、体内での合成量だけではビタミンKの必要量はまかなえません。しかしながら日本人はビタミンKの含有量が多い海草や納豆などをよく摂るので、通常の食生活であればビタミンKが欠乏状態になることはほぼないと考えられます。

ただし抗生物質の投与により腸内細菌叢に大きな変化が起こり、腸内細菌によるビタミンKの合成が低下し、ビタミンK欠乏状態に陥ることが有ります。ビタミンKの欠乏では慢性の胆道閉塞症や脂肪吸収不全症などが起こります。

新生児に見られる欠乏症
新生児は腸内細菌が発達していないためビタミンK2を体内で十分に合成することが出来ません。また合成が始まってもビタミンKの吸収に必要な胆汁がまだ十分に分泌されないため、母乳中のビタミンKが不足するとビタミンK欠乏症を引き起こしやすくなります。特に深刻な形で現れる症状が、生後1週間前後に見られる新生児出血症(新生児メレナ)で、消化管の出血により便が黒っぽくなります。また発症はまれですが出産後約一ヵ月後に見られる突発性乳児ビタミンK欠乏症(頭蓋内出血)は予後も不良で、死亡率も高いのが特徴です。こうしたことから臨床の現場では出産後直ちにシロップなどでのビタミンKの経口投与が行われています。母乳のビタミンKの量が不足している場合は、ビタミンKが十分に含まれている調整粉乳などを利用するといいでしょう。


ビタミンK過剰症

ビタミンKを大量に摂取しても毒性は認められていません。骨粗鬆症の治療薬としてつかわれるビタミンK2のメナキノン-4を45mg/日摂取しても、安全性に問題がないことも証明されています。またこの量を超えて服用した場合でも副作用等の報告は有りません。

ただし循環器系の疾患で血栓予防に処方される抗凝固剤であるワーファリンを服用している場合は、ビタミンKの大量摂取が症状の悪化につながってしまうので摂取には制限が有ります。






参考文献
わかりやすいからだとビタミンの知識
サプリメントデータブック
エキスパートのためのビタミン・サプリメント
よくわかる栄養学の基本としくみ
基礎栄養学
ビタミン・ミネラルBOOK―ストレス解消!体に効く!
日本人の食事摂取基準〈2015年版〉
ビタミン・ミネラルの本



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公開日 2015/09/01






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