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ビタミンEの発見の歴史、名前の意味、由来について




ビタミンE発見の歴史

抗不妊因子としてビタミンEを発見


ビタミンEの最初の発見は1920年のアメリカのマッティル(Mattill)によるもので、ラットを脱脂粉乳で飼育したところ不妊になるという現象を発見したことから始まります。

この現象の本格的な研究は1922年にアメリカのエヴァンス(Evans)により始められます。エヴァンスはラットにたんぱく質、ミネラル、既知のビタミンを十分に含む飼料を与えたところ、次世代で繁殖しなくなることを確認し、これに小麦胚芽、牧草のアルファルファ、レタスを加えたところ、正常な繁殖状態に戻ったことから、これら植物性油脂の中になにか必須の栄養素が含まれていることを示唆しました。翌年エヴァンスは、これが脂溶性で、欠乏すると受精卵が子宮内で十分に育たず、死産となることを報告しています。

ビタミンEの抗酸化性の発見と構造の決定


1931年にオルコット(Olcott)とマッティルはビタミンEが自らが酸化されやすい化合物で、脂肪の自酸化(酸敗)を防止する効果を持つことを指摘しています。1936年にはエヴァンスとエマーソン(Emerson)夫妻がビタミンEの中でも最も効力の高いα-トコフェロールの構造を決定しました。1938年にはカラーらがビタミンEの合成に成功しています。

年度出来事
1920年エヴァンスがラットにビタミンA、B、C、Dなどの精製食で繁殖しなくなることを確認。小麦胚芽油などを加えて再び繁殖するようになることを確認。植物精油の中の不妊防止因子となる必須栄養素の存在を示唆。
1922〜1923年イギリスの海軍医リンドが壊血病の予防法を発見。
1923年シュアーがこれをビタミンEと命名
1931年オルコット、マッティルがビタミンEの抗酸化性を指摘
1936年エヴァンス、エマーソンがα-トコフェロールの構造決定、トコフェロールと命名


ビタミンEの名前の由来

ビタミンEの名前の由来


ビタミン(vitamine)という名前自体は1911年にポーランドのフンクが米ぬかから抗脚気因子(のちのビタミンB1)を発見して生命の(vital)アミン(amine)であることからvitamineと命名したことが最初です。のちに1920年にイギリスのドラモンドが微量でも顕著な生理活性を伴う有機化合物の総称としてvitamineからeを取ってビタミン(vitamin)と命名しています。その後発見されたものは発見順にアルファベットがつけられています。ビタミンEは1923年にアメリカのシュアー(sure)により、妊娠に必要な物質としてビタミンEと命名されています。

トコフェロールの名前の由来


ビタミンEにはいくつか種類がありますがその中で食品中に最も多く活性も高いのがα-トコフェロールです。このトコフェロール(Tocopherol)とはギリシャ語のTocos(子供を産む)とphero(力を与える)にol(水酸基を持つ化合物)を組み合わせたもので、1936年にエヴァンスによって命名されました。

トコフェロールの名前の由来






参考文献
エキスパートのためのビタミン・サプリメント
スタンダード栄養・食物シリーズ 基礎栄養学第3版
基礎栄養学 改訂第5版
栄養学ライブラリー 栄養学の歴史






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公開日 2017/05/02








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