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ビタミンDの食事摂取基準、一日の必要量、目安量は?




ビタミンDの成人目安量

ビタミンDは推定平均必要量や推奨量ではなく目安量が定められています。目安量とは推定平均必要量や推奨量を設定できない場合に代わりに設定されるものです。1日の目安量は年齢とともに増加していき、成人男女では5.5μgとなります。0〜11カ月の乳児のビタミンDの目安量が高く設定されていますが、これはくる病などの予防の観点からです。


ビタミンDの年代別食事摂取基準

年齢 男性(μg) 女性(μg)
推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量 推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量
0〜5 (月) - - 5.0 25 - - 5.0 25
6〜11 (月) - - 5.0 25 - - 5.0 25
1〜2 - - 2.0 20 - - 2.0 20
3〜5 - - 2.5 30 - - 2.5 30
6〜7 - - 3.0 40 - - 3.0 40
8〜9 - - 3.5 40 - - 3.5 40
10〜11 - - 4.5 60 - - 4.5 60
12〜14 - - 5.5 80 - - 5.5 80
15〜17 - - 6.0 90 - - 6.0 90
18〜29 - - 5.5 100 - - 5.5 100
30〜49 - - 5.5 100 - - 5.5 100
50〜69 - - 5.5 100 - - 5.5 100
70以上 - - 5.5 100 - - 5.5 100
妊婦 - - 7.0 -
授乳婦 - - 8.0 -

※参考 厚生労働省発表 日本人の食事摂取基準(2015年版)
      各指標の見方について



ビタミンDの必要量、推奨量、目安量の算定

ビタミンDは推奨量ではなく目安量を設定


日本人の食事摂取基準では健康の維持、増進、欠乏症予防のために推定平均必要量、推奨量を定めています。推定平均必要量、推奨量を定めるのに十分なデータがない場合は代わりに目安量を定めます。ビタミンDでは推定平均必要量、推奨量ではなく、目安量が定められています。

ビタミンDの体内合成量も考慮する必要がある


ビタミンDにはカルシウムの吸収の調節作用があるためビタミンDの欠乏により骨軟化症や骨粗鬆症などのリスクが高まることが知られています。ビタミンDの場合紫外線により体内でも合成されるため、摂取量と骨の健康状態の関係だけでは体内合成量が考慮されていないため、十分な科学的根拠に欠けるといえます。

24-ヒドロキシビタミンDの最低限必要な濃度は


その点血清中の24-ヒドロキシビタミンD濃度の場合、ビタミンDの摂取量と体内での合成量が反映されているため、ビタミンDの推奨量、目安量などを策定するうえで優れた指標だといえます。ビタミンDが欠乏すると血中カルシウム濃度が低下し、血中副甲状腺ホルモン濃度が上昇することがわかっています。この血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇を抑制し、骨密度の低下を予防するのに最低限必要な血中24-ヒドロキシビタミンD濃度は、国内での新潟県での成人女性600人を対象とした調査や、アメリカでの調査などを参考に50nmol/L前後と考えられています。

必要量を満たす集団の摂取量中央値を参考に


国内での50〜69歳の9つの集団を対象とした調査ではすべての集団が血中24-ヒドロキシビタミンD濃度が50nmol/Lを上回っており、その集団のビタミンDの摂取量の中央値は5.7μg/日でした。この調査やアメリカでの報告なども参考に成人18〜69歳のビタミンDの1日の摂取の目安量は5.5μgに設定されています。



乳児や授乳婦のビタミンDの目安量

乳児はビタミンD欠乏によるくる病(背骨や四肢の湾曲、変形などの骨格異常)の予防の観点から小児と比較してビタミンDの目安量が高めに設定されています。また授乳婦も同様に目安量が高めに設定されています。妊婦はビタミンD摂取量が0.75〜5.3μg/日で、日照を受ける機会が少ない妊婦で血中25-ヒドロキシビタミンD濃度の低下がみられ、7.5μg/日以上ではビタミンD不足が見られなかったことから、少なくとも7.0μg/日が必要だと考えられ、目安量として設定されています。



多めにとった方がいい人

ビタミンDの補充には、食べ物からの摂取(ビタミンD2、ビタミンD3)と、人間の皮膚内での自己生成(ビタミンD3)のふたつの方法があります。日照量が十分なら必要量を十分に満たしますが、日照量の少ない地域にすむ人や、お年寄りなど屋内型生活をおくる人はその量が不足しがちです。それを補うためには食べ物からの摂取を増やさなければいけません。不足すればビタミンD欠乏症へとつながります。



ビタミンDの上限量について

ビタミンDの上限量は100μgと定められています。これは1日250μg未満のビタミンDの摂取であれば、高カルシウム血症は発症しないという論文に基づいています。この数値に不確実性因子などを考慮して100μgを上限量と設定しています。高カルシウム血症とは血中のカルシウム濃度が上昇し、血管壁や肺、心筋、胃、腎臓などにカルシウムの沈着が見られる症状です。






参考文献
日本人の食事摂取基準 <2015年版>
日本人の食事摂取基準 <2010年版>



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最終更新日 2017/05/26
公開日 2004/06/07








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