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ビオチン欠乏症・過剰症




ビオチン欠乏症

欠乏症状
ビオチンの欠乏症には皮膚炎や食欲不振、疲労感や結膜炎、鱗屑状皮膚炎(りんせつじょうひふえん)や嘔吐、悪心などがあり、ひどくなると脱毛や白髪などの症状を引き起こします。

乳幼児の皮膚炎
乳幼児の脂漏性皮膚炎やレイナー病(落屑性紅皮症)では、血中・尿中のビオチン濃度が低いことが確認されています。これは母乳中のビオチンの量が少ないことや腸管でのビオチンの吸収障害が原因として考えられます。

アトピー性皮膚炎
体内にアレルゲンが侵入すると抗アレルギー物質であるヒスタミンが放出されます。一方でヒスタミンは皮膚の炎症を引き起こす物質でも有ります。ビオチンはこのヒスタミンの元になるヒスチジンの尿中からの排泄を促進します。このことからアレルギー疾患の一つであるアトピー性皮膚炎とビオチンとの関連が注目されています。実際アトピー性皮膚炎の治療薬としてもビオチンは利用されており、ビオチンの投与により改善が見られる例も報告されています。

欠乏症が起こる要因
ビオチンは腸内細菌により合成されるので、通常の食事であれば不足することはまれです。しかしながら過度の偏食や腸内細菌の構成の変化、先天的に酵素の働きが弱い、ある種の抗生物質や睡眠薬をのみ続けているなどの用件がある場合に、欠乏症が生じることがあるので注意が必要です。

卵白障害
生の卵白を大量に摂取すると、卵白に含まれる高分子性たんぱく質のアビジンとビオチンが結合し、生物学的に不活性な複合体を形成します。この複合体は腸管内でも分解されないため、腸管での吸収が妨げられてしまいます。これを卵白障害といいます。アビジンは加熱することで結合性を失わせることが出来ます。

卵白障害に関する報告は動物や人での実験報告でもなされています。動物実験ではラットに多量の生卵白飼料を与えたところ、脱毛を伴った湿疹性の皮膚炎が生じたという報告があります。ひとでは乾燥卵白を1日200g摂取し続けたところ、7週目以降で体内のビオチン含量の低下に伴って皮膚の発赤、疲労感、筋肉痛、知覚異常、嘔吐などの症状が認められ、血中のヘモグロビン濃度の低下や血中コレステロール濃度の増加も観察されています。こうした症状はビオチンを1日150μg摂取させると、3〜5日で消失しました。

抗けいれん薬の長期投与
抗けいれん薬の長期投与で血中ビオチン濃度が低下することがわかっています。特に抗けいれん薬であるプリミドンやカルバマゼピンは腸管でのビオチンの吸収を阻害し、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンはビオチンとビオチニターゼとの結合を妨げることがわかっています。ビオチニターゼとは食品として摂取したビオチンはリジンと結合した状態で摂取されますが、このリジンを分離してビオチンを遊離させる働きを持つ酵素です。遊離したビオチンは生体内で吸収され利用されます。



一日に必要なビオチンの量は?

ビオチン欠乏症にならないためにも1日のビオチンの必要量を知っておくことも大切です。日本食事摂取基準では成人男女のビオチンの1日の目安量を50μgと定めています。これは推奨量を算定するには十分なデータがないため、アメリカや日本での平均的なビオチンの摂取量を調査し、そこから目安量として50μgと定めています。ビオチンの必要量についてはビオチンの食事摂取基準、一日の必要量、目安量、上限量は?で詳しく解説しています。



ビオチンが多い食品

ビオチンはカレイやカジキ、いわしやウナギといった魚類やピーナッツやヒマワリの種などの種実類、マイタケやえのきだけなどのきのこ類や大豆食品、動物のレバーなどに多く含まれます。卵にも多く含ますが、卵白に含まれるアビジンがビオチンとくっついてビオチンの腸での吸収を妨げてしまうので、取りすぎには注意が必要です。アビジンは火を通すとビオチンとの結合性が薄れます。ビオチンの多い食品についてはビオチンの多い食品・食べ物と含有量一覧で詳しく解説いしています。



ビオチン過剰症

過剰症についてはまだデータが少ないため明らかになっていません。ただ先天性ビオチン欠乏症の患者にビオチンを一日10〜20mg長期投与した場合でも、副作用などの報告はなされていません。

またビオチン関連の代謝異常の患者に1日200咾離咼チンを経口投与した場合においても、健康障害などは報告されていません。






参考文献
医療従事者のためのサプリメント・機能性食品事典
わかりやすいからだとビタミンの知識
日本人の食事摂取基準〈2010年版〉
日本人の食事摂取基準〈2015年版〉
サプリメントデータブック
専門医が教えるビタミン・ミネラル早わかり
エキスパートのためのビタミン・サプリメント
サプリメント健康バイブル (2004版)









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最終更新日 2016/10/10
公開日 2015/04/29








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